算数の授業での”玉入れ”の活用
特別支援学校(小学部)の、4月の最初の算数の授業で“玉入れ”を何度か取り入れました。
今回は、その理由と活用方法について紹介します。
理由は、大きく分けて3つあります。
①活動時間を確保できる。
②実態把握を行いやすい。
③運動会と関連させられる。
順番に解説していきたいと思います。
①活動時間を確保できる。
特別支援学校(小学部)で45分の授業を行う時、椅子に座って話を聞き続けるようや授業は、参加が難しい児童も多いと思います。
授業を考えるときに、できる限り活動できる時間を確保することを意識していました。
“玉入れ” は、授業から大きく逸れることなく、ある程度の活動時間を確保することができます。
また、ルールの理解が難しい児童にとっても、箱やかごに玉を入れるという動作は比較的わかりやすい活動となり、様々な実態の児童が参加しやすい活動になりました。
②実態把握を行いやすい。
↓下のInstagramの投稿は、実際に授業で使っていた玉入れのセットです。
新聞紙を丸めて、白と赤のビニルテープをとめて作りました。
4月の最初の授業、新しいクラスや1年生の担任になった場合、実態が十分に把握できていないと思います。
”玉入れ”の活動を通して、
・1対1対応はできる?
・数はいくつまで理解している?
・多い少ないがわかる?
・あわせていくつがわかる?
といったことが、確認できます。
授業の中で、↑の投稿で用意した玉入れセットと別に、↓のような牛乳パックで作った入れ物も活用していました。
この入れ物を使うことで、箱に1つずつ玉を入れる1対1対応課題ができるか確認できます。
また、入った数を数えながら、いくつまで数を数えられるのか確認できます。(5個ずつの入れ物を10個くらい用意していたので、各チーム25くらいまでは数えられるようにしていました。)
並べて比較しながら、「どちらが多い?」を確認できます。
また、5や10のかたまりと、端数をあわせて、5と〇で⊡や10と☆で△といった数の理解ができているのか、赤と白合わせていくつ?や、あといくつで同じになる?といった、簡単な計算の理解についても確認することができました。
ホワイトボード等を活用して、数字が書けるのか、数を音で理解しているのか数字を見て理解しているのかといった確認もできました。
様々な児童がいる中で、”玉入れ”を通して多様な実態把握ができ、今後の課題設定がしやすくなりました。
③運動会と関連させられる。
これは学校にもよりますが、私が勤務していた学校では運動会が5月下旬~6月上旬に行われていたため、4月からの授業から取り入れることで、運動会のイメージをもつことや練習につなげることができていました。
特別支援学校では、色々な授業が関連することで理解が深まっていくことも多くあります。玉入れが”算数の学習”で終わらないように、運動会の関連を意識していました。
今回の記事では、特別支援学校(小学部)の算数の4月の最初の授業で”玉入れ”を取り入れる理由とその活用方法を紹介しました。年間指導計画上、難しいこともあると思いますが、一つの活用例として参考になれば幸いです。


