【書籍紹介】障がい者だからって、稼ぎがないと思うなよ。
今回紹介するのは、姫路まさのりさんの「障がい者だからって、稼ぎがないと思うなよ。」という本です。
障がい者の雇用と言ってイメージできるのは
”一般企業の障がい者雇用枠”、”作業所での軽作業(工賃で働く)”だと思います。
でも、本当にそれしかないでのでしょうか?
そんなことを問題提起してくれる本です。
「5万円で生活が、8万円で未来が、10万円で働き方が変わる」
↑本の中で紹介されているこの言葉がとても印象に残っています。
自分事と考えてみると、もし私たちが働いている職場が、10年後も20年後も月5万円の給料が変わらないとなって、頑張ろうと思う気持ちが起こるでしょうか?
お金がすべてではないですが、働いた対価としてもらえるお金の金額には、それなりの意味があると思います。
障害のある人が働くということは、雇用する側にどこかに「雇ってあげている」「働かせてあげている」という気持ちがあることが多い気がします。
そしてその雰囲気は、働いている当事者も感じているのではないかと思います。
障がい者雇用は時給となっていることが多く、決して給料が多いとは言えません。
B型就労では、月数千円~数万円の工賃、下手すれば利用料の方が高くつくこともあります。
自分で自由に使えるお金が増えることは、自立にもつながっていくことだと思います。
そしてそのことは、「自分が誰かの役に立っている」「もっと頑張ろう」「もっと〇〇したい」という気持ちにもつながっていくのではないかと思います。
個人的には”働く”ということは、もっと自由で柔軟で多様でいいと思っています。
”働くってどういうことだろう?”、”障害者雇用って?”、”B型就労って?”、そんなことを考えさせてくれる本です。