【書籍紹介】発達障害「グレーゾーン」その正しい理解と克服法

今日紹介するのは、精神科医の岡田尊司先生の”発達障害「グレーゾーン」その正しい理解と克服法”という本です。

最近よく聞く”グレーゾーン”という表現。
発達障害かな?という特性はあるけど、診断基準満たすほどではない…

でも、診断されないことで支援を受けられず困っている人が実はたくさんいる

そんな人たちを、以下の8種類のタイプに分けて、解説をしています。

〇同じ行動を繰り返す人たち

〇空気が読めない人たち

〇イメージができない人たち

〇共感するのが苦手な人たち

〇ひといちばい過敏な人たち

〇生活が混乱しやすい人たち

〇動きがぎこちない人たち

〇勉強が苦手な人たち

それぞれ”特性”と言われる部分はどこか、それが生活の中でどういった形ででてくるのかという具体例等が書かれています。
有名人の”特性”のエピソードが紹介されているところもあります。

また、ウェクスラー式発達検査結果の四つの項目(「言語理解」「知覚統合」「作動記憶」「処理速度」)のばらつきとの関連性も指摘しており、「この部分が弱いことでこういった特性がある」ということがわかりやすいです。

愛着障害との関連も指摘しており、目の前で見える”特性”だけでなく、その背景も知っておくことが大切であると感じました。

検査や医療に関数用語がたくさん出てくるので、「発達障害ってなに?」という人には、少し読みにくいかもしれません。

発達障害についてある程度基礎的な知識をもっていて、さらに”特性”に対する理解を深めたいなぁという人には、オススメの一冊です😊

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