【書籍紹介】「立方体が描けない子」の学力を伸ばす

「ケーキの切れない非行少年たち」の著書、宮口幸治さんの最新刊です。(2022年10月28日第一版)

宮口先生が考案された”コグトレ”の、理解を深めることができる一冊でもあると思います。

前著「ケーキの切れない非行少年たち」「どうしても頑張れない人たち」を読んだ後の方が、理解しやすい気がします。

困っている子どもの特徴を、認知機能の弱さ、感情統制の弱さ、融通の利かなさ、不適切な自己評価、対人スキルの乏しさ、(身体的不器用さ)の5点セット+1という視点で説明されています。

また具体的支援として、学習面・社会面・身体面といった視点から”コグトレ”の実践方法を紹介しています。

”コグトレ”の賛否両論の評価を知りながら、でも困っている子に対して何かできることはないか、試行錯誤をしながらコグトレを考案された宮口先生の想いが伝わってくる一冊です。

前著「ケーキの切れない非行少年たち」「どうしても頑張れない人たち」と比較すると、より実践的で、イメージがしやすいと思います。

また、最後の章では「子どものやる気を引き出すためのヒント」として、支援する大人への助言も書かれています。

”コグトレ”を実践している人にとっては改めて”コグトレ”を考え直すきっかけとして、”コグトレ”を実践していない人にとっては困っている子どもたちの見方を知るきっかけとして、読んでみてほしいなぁと思う一冊です😊

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