【書籍紹介】感覚と運動の高次化からみた子ども理解

今日の書籍紹介は、宇佐川浩先生の「感覚と運動の高次化理論」に関する本です。

Ⅰは理論について、Ⅱは理論を基した臨床場面での実際の様子について書かれています。

「感覚と運動の高次化理論」とは?

四層八水準にわけて、子どもの発達の捉え方を示した理論です。

発達の指標というのは他にもたくさんの指標がありますが、「感覚と運動の高次化理論」では、”〇歳で□□ができる”とか、”この動きができるようになったら次はこうなる”といったような、示し方はしていません。
著書の宇佐川先生が、そういったこれまでのような発達指標を、実際に自分が見ている子どもたちに照らし合わせながら、「でもそこにあてはまらない成長をしている子どもたちがいる」と感じ、”感覚と”運動”という視点でその捉え方をまとめてくれているものです。

感覚を介して外界へ向かう→物を介して人と向き合う→人を介してことばを拡げる→ことばを介して考える

この捉え方を学ぶことで、子どもとの関わり方、教材作りの視点が大きく変わっていくと思います。

感覚と運動の高次化理論について書かれた本はいくつかありますが、まずはこの理論を提言された宇佐川浩先生自身の本を読んでみたらと思います。

少し難しい部分もありますが、読み返すごとにわかる部分が増えていく気がします。

「感覚と運動の高次化理論」の捉え方が、たくさんの人に広まったらいいなぁと思います。

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